離婚時に家を売る最適なタイミングは？売却方法や注意点も解説

離婚が決まった場合、夫婦で暮らしていた家をどのようにすれば良いか迷うことがあります。
売却することは決まっていたとしても、どのような手順で作業を進めるか分からない方がほとんどです。
そこで今回は、離婚時に家を売る最適なタイミングはいつなのか、具体的な売却方法と注意点を解説します。

離婚時に家を売る最適なタイミング

離婚が決まった場合、家を売るのは離婚する前と離婚した後のどちらが良いか、判断に迷うケースがあります。
離婚前後に希望する生活や、それぞれの事情によって家を売る最適なタイミングは違うため、それぞれの特徴を知ることが大切です。
離婚前に家を売ることをおすすめできるのは、時間をかけて売却を進められる方や離婚を急がない方、離婚後にお互いに連絡をとることに抵抗がある方です。
反対に、離婚後の売却がおすすめなのは、早急に離婚したい方や離婚した後も連絡をとることに問題がない方となります。
高値での売却が期待できるのは、売却に専念する時間を作れる離婚後ですが、離婚後の売却はトラブルになりやすい点に注意が必要です。

離婚時に家を売る方法

家を売るスタンダードな方法として挙げられるのは、信頼できる不動産会社に依頼して買主を探す仲介です。
仲介での売却には高値での売却が期待できるものの、売却で住宅ローンを完済できることが条件となるほか、売却に時間がかかります。
また、家を売却しても住宅ローンを完済できないケースでは、金融機関の了承のもとで任意売却するのが一般的です。
さらに、住宅ローン完済の見込みは立っていても、仲介で買主を探す時間がない場合には、不動産業者の買取を利用するのがおすすめです。
買取であれば最短1週間で取り引きが完了し、1か月ほどで代金を手に入れられます。
ただし、買取の場合、売却価格は相場の6～8割と低くなることに注意しましょう。

離婚時に家を売る際の注意点

家の売却金を2人で分ける場合、財産分与のタイミングは離婚後となるよう調整することが注意点です。
離婚前に売却金を分けてしまうと、財産分与ではなく贈与と見なされ、贈与税がかかる可能性があります。
また財産分与をおこなう際には、分配方法などを決めてから、公正証書を作成することも注意点となります。
公正証書には法的な効力があることから、約束が破られた場合に強制執行手続きが可能です。
このほかにも、原則として住宅ローンが残っている家は売却できないため、売却金で住宅ローンが完済できるか確認することも注意点の1つです。

まとめ

離婚時に家を売る最適なタイミングは、離婚まで急ぐかどうかや離婚後に連絡を取り合えるかどうかによって異なります。
住宅ローンを完済できて急がない場合には不動産会社の仲介がおすすめの売却方法ですが、状況に応じて任意売却や買取も検討してみてください。
財産分与や公正証書などの注意点もチェックして、離婚にともなう家の売却を進めましょう。
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